超高級車のロールスロイスが、スーパーラグジュアリードロップヘッドモデル(要するに超高級4人乗りオープンカー)の「ドーン」の予約受付を開始しました。
その価格はなんと3740万円からと、地方なら一戸建てが買える金額ですが、これでもロールスロイスのランナップの中ではリーズナブルなほうです。
一般庶民にはまったく縁のないロールスロイスですが、乗る機会はなくても、走っている姿を見るだけでも満足してしまうほどのオーラを放つ車です。
そのスタイルは現代的になってきてはいるものの、四角い大きなグリルを中心に垂直に立ったフロントマスクの迫力は、他の車を圧倒する存在感です。
「魔法の絨毯」と表現される滑らかな乗り心地と、上等な本木目と本革に囲まれたインテリアなどは、まさに贅沢の極みです。
そんなロールスロイスのオープンカーが、3000万円台から買えるんですよ!
…いや、だからって、自分が買えるわけはないんですが、なぜ国産車にこういったジャンルの車がないのかなと。
別に魔法の絨毯でなくてもいいし、木目調パネルと合成皮革のシートでもいいんですよ。
ただ、ちょっと優雅な気分に浸れる4人乗りオープンカーてないのかなと思ったんです。
2人乗りの小型スポーツカーであれば、コペン、S660、ロードスターなど、選択肢はいくつもあります。
しかし、4人乗りのラグジュアリーな雰囲気のオープンカーとなると、国産車では選択肢がありません。
若者の車離れとか言われますけど、「あんな車乗ってみたいなぁ」って思わせるような車がないだけじゃないですか!
道を歩いている人がみんな振り向いてしまうような、そんな夢のある車、国産車にはないじゃないですか!
少し前まではレクサスSCがありましたけど、あれもちょっとスポーティというか、何かが違うんです。
ロールスロイスみたいにがっちり四角くて直線的なフォルムの4人乗りオープンカーがいいんです!
スピード出さずに優雅に乗れる車がいいんです!
仮に発売したとしても、需要がほとんどないのはわかってます。
自分もオープンカーは何台か乗り継いだことがありますが、日本の気候ではオープン走行に適した季節はほんの少ししかないのもわかってるんです(実は夏の夜が一番気持ちいい!)。
でもね、みんなから羨望のまなざしで見られるような車が必要だと思うんです!
アルファードやヴェルファイアやランクルなどのように、お金さえあれば誰でも買えて、街中でいつも見かけるような車じゃダメなんです。
お金も時間も家族構成も乗る人の容姿さえも(?)、すべてが揃った人しか乗れない、そういう車が必要なんです!
自動車メーカーも商売でやってますから、台数の出ない車を開発する余裕がないのはわかります。
でも、現在はどのメーカーもみんな同じ方向性になってしまっていて、なんだかつまらないのです。
国産車でも数千万円もするような車がときどき登場しますが、どれもスポーツカーばかり。
一台くらいは、若者が「自分も将来はあんなふうに…」と思えるような、ロマンスグレーのおじさんにしか似合わない国産ラグジュアリーオープンカーがあってもいいのではないかと思うのです。