スズキクロスビー試乗レポート


スズキの新型コンパクトSUV、クロスビーに試乗してきました。

見た目はハスラーの小型車版といった感じですが、乗った印象は全然違います。

サイズはコンパクトなのですが、全体的にボリュームがあって、長く乗っても愛着が持てる車といった印象。

かっこいいかカッコ悪いかと聞かれれば、けっこうかっこいいです。

特にサイドビューなんてなかなか良いバランスをしています。

最近のSUVでフロントガラスの角度が立っている車ってあまりないので、この車にしかない雰囲気がありますよ。

軽自動車よりもちょっと余裕が欲しいという人におすすめの車です。

この車の魅力は、なんといっても1リッターターボ+ハイブリッドという点。

いまやハイブリッドの車は街中に溢れていますが、ターボエンジンのハイブリッドというのは珍しく、低燃費でありながら走りも楽しめるのが魅力です。

そして1リッターなので自動車税安い!

デザインも個性的だし、SUVなので遊びにもガンガン使えるし、室内もそこそこ広いし、これはなかなか良い車なのではないでしょうか。

実際試乗してみると、非常にスムーズでどっしりとした乗り心地。

タイヤサイズが大きめなので少しドタドタした感じはありますが、軽自動車とはまったく違うどっしり感があるので、ハスラーのデザインは好きだけど乗り心地が・・・という人にはクロスビーがおすすめ。

運転席からボンネットが見えるので運転しやすく、初心者にもおすすめです。

6ATをパドルシフトで操れるというのも、この車格からするとちょっとした贅沢。

変速はとてもスムーズで、マニュアルモード時のタイムラグもほとんどなく、なかなかよくできた6ATだと思います。

ただし、スズキにしてはボディが重い感じがあり、ターボエンジンでも爽快な加速というまではなく、日常域で不満なく走れるという程度。

燃費は、試乗車で16.4km/lという値が出ていたので、丁寧に乗れば18km/lくらいはいくんじゃないでしょうか。

自動車税の安さも考えると、経済性はなかなかのレベルじゃないでしょうか。

坂道などもターボ+モーターアシストがあり、不満のない走りが可能なので、経済性との両立といった点ではバランスが取れていると思います。

ちょっと気になったのは、エンジンの再始動時の振動が大きめなこと。

音は静かなのですが、ブルブルっとわりと大きめな振動があるので再始動のたびにちょっと気になります。

スペーシアはあまり気にならなかったんですけどね。

それと、問題は価格。

LEDヘッドランプなどを装備する上級グレードだと本体だけで200万円超えとなり、サイズや質感から考えるとけっこう高額です。

装備を簡素化すれば、強烈な走りが楽しめる3ナンバーのスイフトスポーツのほうがむしろ安いくらい。

正直なところ、数年後の下取り価格はあまり期待できないので、せっかく自動車税や燃費が良くても、トータルのコストを考えると果たして経済的な車かどうかといった部分で疑問が残ります。

燃費も驚くほどよいわけではないですし、燃料タンクも32Lしかないので給油の頻度も比較的多くなるでしょう。

総合的に見てどんな人におすすめかといえば、とにかくデザインが気に入って、そこそこよく走り、快適でどっしりした走りが欲しくて、愛着をもって乗りつぶしたい人向けだと思います。

経済性重視のハイブリッドではなく、そこそこ走りが楽しめて、維持費がそこそこ安くて、遊びにもガンガン使えて、そこそこ快適に乗れる。

そんな車ですね。

ちなみに、ドアに樹脂パーツが使われているので、うっかり壁にドアをぶつけても塗装に傷がつかないという利点もあり、あまり細かいことを気にせずに乗れるという点では初心者や高齢者向けとしてもおすすめできるのではないかと思います。

もし私が乗るとしたら、もう少し待ってから格安になった未使用車を買って、ガンガン走って乗りつぶしますね。

それがこの車の一番正しい使い方じゃないかなと思います。



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