日産リーフ1週間モニター試乗レポート

日産が、EV(電気自動車)のリーフの無料モニターキャンペーンをやっていたので、1週間借りて試乗してみました。

リーフには以前レンタカーで半日乗ったことがあるので、ある程度のことは知っていたのですが、そのときは充電などもせずただ乗っただけだったので、日常使いでどんな感じなのか確かめたくて借りてみました。

以前レンタカーで借りたのは前期型で、今回のモニター車は後期型だったので、航続可能距離が大きく伸びています。

前期型は、メーター表示で160kmほどだったのが、後期型は200kmほどになっていました。

実際には電装品の使用状況や運転状況などによってもっと短くなるのですが、40kmの差はけっこう大きくて、常にバッテリー残量を気にしながら走っていた前期型と比べると安心感が増しました。

乗った感想なのですが、走り出しの静かさはさすがEVといったところで、モーターのウィーンというかすかな音とともに一気にトルクが盛り上がり、静かで振動の無い非常にスムーズな加速をしてくれます。

普段はエコモード推奨ですが、強烈な加速が欲しいときにはステアリングのスイッチでパワーモードに切り替えれば、ドカンとパワーが切り替わります。

ガソリンエンジンのようにどんどん盛り上がっていくのではなく、いきなり最初から最大加速といった感じなので、坂道でもけっこう強烈に加速してくれます。

シートに押さえつけられるとまではいきませんが、普段使いではいざというときにパワーモードに切り替えれば走行性能に不満を感じることはないでしょう。

ただ、切り替えがあまりにも急なのでけっこうガツンとショックがあります。

パワーモードへの切り替えは瞬時でもいいですが、エコモードに戻るときはもうちょっと緩やかに制御してもいいのではないかと思います。

EVというと、走行中の静粛性を期待している人も多いと思いますが、残念ながら走行中の静かさという点ではガソリンエンジンの高級車のほうが優れています。

確かにエンジン音がないので発進時や加速時は静かなのですが、少しスピードが出るとロードノイズが非常にうるさくて、エンジン音がしないというメリットがかき消されてしまいます。

ガソリンエンジン車は長い歴史があるので騒音のチューニング技術の蓄積があり、実際の騒音がある程度あっても人にとってうるさく感じない音質にするテクニックが普及していると思いますし、人間も車の騒音に慣れているので不快感をあまり感じません。

ところが、リーフの場合はエンジン音がなくロードノイズばかりが目立つので、うるさく感じてしまうのです。

これならば、低速時のみEV走行ができるストロングハイブリッドでじゅうぶんではないかと思います。

あるいは、アウトランダーPHEVのようなプラグインハイブリッドでよい気がします。

実際、アウトランダーPHEVも1泊2日モニターで試乗してみましたが、快適性、エンジンで発電ができる安心感、内外装のプレミアム感など、あらゆる面でアウトランダーPHEVのほうがリーフよりも勝っているように感じました。

リーフは、インパネも硬いプラスチックですし、加飾も少なく、操作ボタンの配置なども使い勝手が悪いと感じることが多く、車そのものにあまりお金がかかっていない印象を強く受けます。

300万円を大きく超える車両価格のほとんどが、バッテリー代やインフラ整備代にとられているんだろうなという印象を受けました。

それと、充電に関してですが、ちょっと遠出をすると、すぐにバッテリー残量が半分以下になってしまい、充電しないと心配になってきます。

充電スポットはかなり増えてきてはいるものの、ガソリンの給油と違い30分間も時間をつぶさなければいけないのはやはりかなり不便で、自宅に充電設備を整えないと厳しいなという印象です。

また、充電口がフロントにあるのでバック駐車ができないのも不便に感じました。

EVの先がけ的存在であるからこそ、改良すべき点がかなりあるように感じ、そろそろ次期型を発売しないとこれから普及してくるPHEVに対抗できないのではないかという印象を受けました。

もうすぐ、アメリカのEVメーカーであるテスラが普及モデルを日本にも導入する予定ですが、テスラは流麗なデザインと大型ディスプレイを備えるインテリアなどでEVであることを実感できるプレミアム感があります。

リーフは設計が古いので仕方ない面もありますが、ロードノイズの低減とインテリアのプレミアム感向上、そして使い勝手の改善を図っていかないと、いままでのようにただEVというだけで売れるようなことはなくなってくるのではないかと思います。



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